2022年9月8日木曜日

長年の夢!ウッドデッキを手づくり vol.6 【ドローンと一緒に疲れも飛んでゆく】


機嫌よく張り続けていましたが、
雨が降った翌日にウッドデッキをみてみると…

床材に無数の黒いシミがあちらこちらに…なんだこれ?

調べてみると、木材のタンニンと鉄分が反応して黒く発色するとのこと。

ダクターチャネルに穴を開ける際に鉄の削りカスがそこいらに飛び散るので、それがこのシミになったようです(涙

シミを消す薬剤も売っているようですが、まだ制作途中なので今後の被害状況などを見て考えることにし、作業後の掃き掃除は念入りにやり始めました。
(結局、最終ヤスリをかけて塗装したらほとんど目立たなくなりました)


箱型のベランダにフタをするように作っているので、完成後のデッキの下はやはり気になります。簡単に潜り込むことができませんから…

ベランダの左右には排水溝があり、そこに落ち葉などのゴミが詰まるといったことも想定して、やはり大きめの開閉口を設置することにします。
そうなると、木に加工する必要がでてきます。電動丸ノコなどの道具は持っていますが、はたして硬いハードウッドに太刀打ちできるのか…不安。


念のため、チップソーは新しいものに替えていざっ!うぃぃいいいいんっ!

…なんてことなく綺麗に切れます。
セランガンバツはハードウッドの中でも加工しやすいと聞いていたのでそれでかもしれませんが、ちょっと拍子抜けww


左右の排水溝の部分それぞれにこの開口。


大きくし過ぎてフタの部分を持ち上げるのが結構重い…汗
まぁ、そんなに開けることもないと思いますが。

それでも、こんないいかげんな設計図でよくぞここまで進んだなぁというのが正直な気持ちです…


まだ途中ではありましたが、見学がてら友人たちが遊びに来てくれました。ドローンまで飛ばしてくれて、ひと時の息抜きを楽しみました。
ウッドデッキから飛び立つドローンは格好よく、相性の良さを感じました。いつかはこの工房でもドローンも持ちたいなぁ。


そんなこんなで、床材張りを始めて約1ヶ月。
ついに長い旅路のゴールが見えてきたような…




2022年9月6日火曜日

長年の夢!ウッドデッキを手づくり vol.5 【モノづくりの楽しさを実感!】

裏面と側面だけ塗装は完了。
表面は全部張り終わった後にまとめてヤスリ掛けして塗装して労力を節約します。
なので、直に陽に当ててしまうのであまりダラダラもできません(汗


そしてここで、根太にダクターチャンネルを選んだことで手間が増えることに気づきました…
床板はハードウッドで硬いので下穴を開けないといけない。下穴開けとビスの頭が飛び出さないように皿取加工を一緒に行える「皿取錐」という専用ドリルを用意していましたが…
その木工用ドリルでは、材質が鉄であるダクターチャンネルには穴を開けることができないという(涙

先にハードウッドの床材に下穴を開けて、その後にダクターチャネルの上に置いてその下穴から鉄用のドリルでもう一度穴を開けないといけない二度手間!

…でも仕方ない、いろいろ考えましたが良い方法が浮かびませんでした。

それプラス、作業的に難しいと思うことがもう一点。
下穴を綺麗にまっすぐ垂直に開けるのが素人にはなかなかの難易度。綺麗にできたと思っても、ビスを打ち込んでみると微妙に歪んでいる…
これについては「ドリルガイド」とか便利な道具も売っていたんですが、工房の倉庫で良いものを発見したのでそれを使ってみました。


こういうちょっと古めの機械ってカッコいいですよね~。これで下穴も寸分の狂いなく垂直に開けられます。


いざ、出陣っ!と床板張りが開始です。
もう5月中旬を過ぎてかなり暑い中での作業となってしまいました。できれば梅雨がくるまでに終わらせたい。

ちなみに、上で紹介した”垂直に下穴を開けるマシーン”は、進行に合わせて移動させるのが億劫になり開始初日で倉庫に出戻ることに…サヨーナラー
結局、木でガイドを作ってそこそこの精度で下穴を開けていくことになりましたとさ。


後はもう淡々と右から左、左から右へと板を張っていく繰り返し。
初めてのことばかりで効率は上がりませんが、試行錯誤するのが楽しくてこれぞモノづくりの醍醐味!汗も疲れも心地いいっ。


最初のほうは曲がりのない綺麗な板を張っていたけど、後々のことも考えて少しずつ歪なものも使い始めました。
ネットで勉強したF字クランプを使っての曲がりの修正…自分が下手なんでしょうが、大きく曲がったものは修正が難しかったです。クランプも最初買ったのはサイズが小さく負荷が掛かり過ぎたのか、途中でバカになってました(涙
それでも数をこなす内に、コツがわかりなんとなくOKくらいの張りはできるようになりました。


これで約1/4くらい張り終えました、完成させるのが惜しい気持ちまで芽生えてきています。作業を終えてホーキで掃除するこのひと時が嬉しい。






2022年9月1日木曜日

長年の夢!ウッドデッキを手づくり vol.4 【ゆずれないハードウッド】

 紆余曲折あったものの鋼鉄の基礎部分が完成!


そして、これからはウッドデッキ作りで1番楽しいと言われる床板張りです。

基礎は木材を使わなかったですが、見えて触れる床だけは絶対に天然木にしたいという想いがありました。この後何度も張り替えられる体力的な自信もなかったので、できれば耐久性のあるハードウッドが理想です。

やはり価格がネックになるんですが、防腐処理した木材や今後のメンテナンスにかかる塗料や手間を比較して、ハードウッドの中でも安価なセランガンバツに決めました。

安価といっても32㎡という大きなスペースを覆うだけの木材…かなりの出費となります。
この時期、コロナはもちろんウクライナ侵攻や円安の影響で様々な資材が高騰していました。とにかく1日でも早く確保しないとどんどん値上げが進むという焦りもあって、決断は早かったです。


短尺のほうが木材も送料も安くなり、曲がりや反りも少なく素人にも施工しやすいということで2m以内に収めました。その分他の手間は増えてしまうのですが…

木材はトラックで運搬してもらいました。どれくらいの作業量になるのか不安だったのですが、運転手さんがお手伝いしてくれたので2人であっという間に荷降ろしすることができました。

想像していたよりも木は汚れていてささくれたものもありましたが、多分こういうものなんでしょう。逆に反りや曲がりはあまり感じませんでした。


これからどのくらいのスケジュールになるのか読めなかったので、雨風をしのげるようにカーポートの下でブルーシートで巻き巻きして保管。

ハードウッドは塗装しなくても良いという意見もあるようですが、可能な限り耐久性を上げたいのと入荷した木の色味が素っ気なく感じたというのもあって塗装することにしました。


使う塗料はキシラデコール。色はピニー。
※一緒に注ぎ口に付ける缶ベロというもの購入したほうが良いです…これがないと上手く注げませんでした(泣

初めての塗装でなにもわからないので、とりあえず床板の裏面と側面に塗装をすることにしました。

かなり臭うということと乾燥させるスペースを考えると、結局基礎を組んであるベランダでの作業になります。あの木材をまたベランダに運ぶのか…考えただけで腰と腕が痛みます(汗


全部をベランダに持ち込むと、その後の作業に支障が出そうだったので半分くらいです。

ここからの塗装の準備で難題だったのが、床材の表裏を見極めること。
木裏を上にしたほうが、経年によっての反りが凸になり雨水が溜まりにくく耐久力が上がるという記事を目にしたので、ぜひそのように施工したかったんです。

が、木口の年輪の向きで見分けるのがとても難しくて…わからないのは鉛筆コロコロです。
その答えは、ウッドデッキが完成して雨が降った後に判明します。

基礎部分に塗装するのは楽しかったんですが、この床材への塗装はなかなかに大変。
塗る面積がケタ違いですし、5月に入り気温が上がってとにかく暑くなってきました…大汗


裏面塗って乾かし、側面塗って乾かし、またその反対の側面塗って…


面積が大きいので、刷毛ではなくコテバケがお勧めですね。塗り方は、やってるうちにコツを覚えていきます。
慣れるまで塗料は少なめに含ませてやるほうが綺麗に仕上がると思います。

塗るのよりも、この油性塗料の片づけ方が面倒です。片づけが嫌なのでできるだけ作業を長く行いたいという感覚に陥ってました。
新聞紙・うすめ液やビニール手袋など、片付けの方法を予習しておいて事前に用意しておきましょう。

さあ、これが乾いたらいよいよ床材を張っていきます。今は体を休めてハードワークに備えましょう。