2020年6月11日木曜日

わたしのアマビエ チャレンジ!たくさん集まって疫病退散。

コロナウィルスが世界中に混乱を起こした3月以降、この妖怪の噂がよく聞かれるようになりました。
以降、疫病退散のシンボルのようになった【アマビエ】…知ってます?

言い伝えでは、江戸時代に出現した外見は人魚のみたいで、鳥に似たクチバシがある妖怪。「病が流行ったら私の写し絵を人々に見せよ」と言いのこし、海へ消えたそうです。

私の娘たちも例にもれず休校となり、外出自粛でお家に籠る生活を余儀なくされました(涙)
子供はもちろんですが、大変なのはママです。
朝昼晩のご飯の準備に、ときには遊び相手となったり学校からの課題の指導まで…

そんな状況を見ていて、なんとか巣ごもり家族を応援できないかと思って企画したのが【わたしのアマビエ チャレンジ】です。


お家でヒマしている子供にアマビエを描いてもらうというものですが、言い伝えの絵を真似て描くよりも、特徴だけ伝えて子供が想像して描くほうが頭も使うし楽しそう!
「ロングヘアーのぽっちゃり半魚人で、目と耳はひし形でクチバシがある。足は3本!」
さあ、自分だけのアマビエ描いてみてっ!!!
一生懸命描いてる間、ママはゆっくりと休憩なり自分の時間を過ごしてくださいね。

1番面白いアマビエには、絵をぬいぐるみにしてプレゼント!その他にも3名様には絵をトートバッグにプリントします。賞品、少なくてゴメンね~。


そして応募開始!日本各地から個性的なアマビエがどんどん集まってきました。
その数、約100体(匹?)!!!

たくさんいるのでfacebookのアルバムにまとめました↓


言い伝えどおり、写し絵を人々に見せよ!実践できてます(笑)

半魚人から人魚、鳥、可愛いのも怖いのもバリエーション豊かで、みんな独創的!


1つだけ選ぶのはとても難しかったです…
日常が変わってしまって辛い状況だからこそ、1番大事なものってやっぱり「笑顔」かなと思ってこの作品をぬいぐるみにすることに決めました。


3歳の男の子が描いた『やさしいアマビエ』
お口はクチバシではないんですが「ニコッの優しいお口が好き!」というほのぼのとした想いに評価が集まりました♡

ちょうどNHKさんがこの企画を取材したいということもあり、超高速でぬいぐるみを製作してお届けいたしました。贅沢にもメディアを使った大賞発表でした。



足も3本以上描いてるようだったので、3本は足にして後のは尾ビレにアレンジ。
これにも気づいてくれて喜んでくれました。


ふわっふわ♪かわいい~♪とずっと言って、もう離さないそうです(嬉)

この2つの笑顔にはコロナウィルスも太刀打ちできませんよね。
本当にみんなの心をほっこりさせてくれたアマビエちゃんでした。


そして、トートバッグになったのはこの3作品!


こちらも、オリジナリティ溢れる楽しいアマビエたち。
プリントということで、色味や線の濃さなども考慮しながらの選考となりました。

これから新しい生活を気持ちの良いものにするために、世界にひとつのバッグを持ってお外に元気に出掛けてほしいです。

早速、早くみんなに見せたいと息巻くお子さんの写真もいただきました(笑)
絵もそれっぽかったけど、髪型もアーティスティック!?


このトートバッグ、ぬいぐるみを入れるギフトバッグにも使えるし、自分だけのバッグが欲しい子供たちにも良さそう…
いろいろ勉強しながらせっかく作ったものなので、新しいサービスができないか考えてみようと思います✌


お外で元気に遊び回る子供たち、ワイワイお出掛けしてる家族を1日も早く見たいですね。
将来、このコロナ禍のことを笑って振り返ることができますように…アマビエさま、よろしくお願いいたします!








2020年4月7日火曜日

世界でつながる子供の絵心 ~上海編~

子供たちの想像力や絵心って、住む世界や人種に関係なく魅力的ですよね。

当サービスをご利用いただいた日本のお友達伝いでクリッチャのことを知って、上海からご依頼いただきました。
私は英語も中国語も話せませんので、そのお友達が間に入って通訳など代行をしてくれ大変助かりました。

ご依頼いただいたのは、可愛い双子ちゃんの作品。
似た雰囲気でありながら、それぞれにキラリと個性が入ってあります。後ろ姿も描いてくれててこだわりを感じます。

「アンジェロスちゃん」、「シューター萌ちゃん」とやはりお名前はグローバル!?



10歳のお誕生日のプレゼントとのことです。
順調に製作は進む中、実は暗雲が近づいていることなどそのときは知る由もありませんでした…

1月下旬に完成して、さぁEMSで上海の双子ちゃんの元へGO!という予定でしたが、中国のお正月・春節の時期と重なってしまい配送絡みがストップするということで2週間ほど後に発送を延ばしました。

そして、その間に世界を襲う危機が襲ってきました…そう、新型コロナウィルスです(泣)
お父さんの実家へ帰省中だった双子ちゃんも身動きが取れない状況になり、そうこうしてる内に海外への配送にもかなりの遅延が発生していきました。
発送は再延期です…

完成したぬいぐるみちゃんは工房内で、旅立つときを静かに待つことになってしまいました。



こういうときこそ、早く子供たちの元に届けて少しでも不安を和らげてあげたいという気持ちが強くなり、モヤモヤとする日が続きました。双子ちゃんもきっと待ちわびてくれてるんだろうな…

それから約20日間、双子ちゃんご家族が上海に戻れたと連絡がありました!郵便局へ確認してみると、遅れはあるもののEMSも発送可能とのこと。
ずっと工房で私たちの作業を見守ってくれてた2人もようやく出発のとき!初めての旅行がいきなり海外っ(笑)

裏話としては、発送した数日後にEMSの受け入れも中止となりましたから、本当にギリギリの突破劇だったんだと思います。

それからは無事に届くのかと毎朝EMSの追跡サイトを確認するのが日課となりました。
…が、10日以上動きがない(汗)まだ日本から出国すらできてない(汗)ホンマ大丈夫かなっ?って冷や汗が出始めた頃にやっと日本を出国したとの通知が。
もうすぐ、もうすぐ着きます。

そして、当初のお届け予定日から遅れること約1ヶ月半後、嬉しいメールが届きました。


ギフトバッグから開けるところの動画まで送っていただき、ずっと待っていてくれた気持ちが伝わりました。
ポケットに入ったニンジンとお揃いのチェック柄のパンツが特にお気に入りと喜んでくれてます(笑)

良いニュースも少なくてどんよりしていた気分を、この可愛い笑顔が吹き飛ばしてくれました。
子供たちの笑顔の素晴らしさも世界共通!
この笑顔があればどんなことでも乗り越えられると信じて、もっともっと笑顔を増やしていけるように今できることを一生懸命やろうと考えさせられました。

こんな状況だからこそ、世界中が力を合わせて子供たちの未来を守れるように願いをひとつにしていきましょう!
まずは…手洗い!うがい!マスク!そして外出自粛っ!






2020年3月17日火曜日

忘れられない…あの日の「王さま」

忙しさにかまけて、ひさしぶりの投稿になってしまいました(汗)
その間にはご紹介したいエピソードなどもたくさんあったのに…
文章を書くことが下手なのでササッと書けないのが原因ですね。反省&勉強します。

今回ご紹介するのは、親子のほっこりストーリーです。
ご依頼主であるお母さんから丁寧なメールをいただきました。それを載せたほうが伝わると思いますので、そのまま使わせていただきます。


「私は息子たちが描く絵が大好きでした。
お絵かき帳やらくがき帳に描く何を描いているのかわからない時からのものや、何かの裏に描いたものもメモ帳に描いたものも、大切に持っています。幼稚園で描いたものもそのまま保管しています。
小学生になってからは、さすがに保管出来なくなり、校内の作品展に足を運び写真を撮りました。


今回の絵は小学校一年生の時に描いた絵です。たぶん、読んだ絵本を思い出しながら描いたのでしょう。原作は「王さまシリーズ」に出てくる王さまです。検索していただければすぐ出てくると思います。
けっして上手ではないし、全然似ていないのですが、味があってオリジナリティがあってとっても好きな絵です。
この絵が校内代表の何人かの一人に選ばれ、区内の小学校の作品が展示される所に飾られたのです。
とっても嬉しかったですね、この絵をいいと思ってくれた人がいてくれたことに。

その後絵が返却され、額を買って飾ろうと思っていたのですが、ちょうどよい大きさのものが手に入らず、そのままになっていました。
何年か前に旦那さんがネットかテレビで知ったのか、子供が描いた絵がぬいぐるみになると教えてくれました。
その時は子供のことや仕事で忙しく、私も忘れていました。
子供が部活を引退し、進路も決まりやっと落ち着いたので、写真整理をしていた時に思い出したのです。
どうしても王さまを飾りたくなって、注文しました。



「なにぬいぐるみにしてんの?」と息子に言われるかと思っていたのですが、思いのほか気に入ってくれて、私がケースを買ったり、フエルトを入れて、大事にそうにしているのを温かく見てくれています(笑)」



いかがでしたか?
自分の昔の作品を、お母さんがそんなに大切に想ってくれてたと知ったら息子さんもとても嬉しいですよね。ちなみに息子さんはもうすぐ20歳になるそうです。

ご依頼のときに、ケースに入れて飾りたいのでサイズはあまり大きくない方が良いという意味がこのお話を知って理解できました。ひとつひとつのご依頼の裏には素敵なストーリーがあることを改めて感じられて嬉しくなりました。

今では「王さま」は綺麗なケースの中から親子を優しく見つめているそうな。
めでたしめでたし…






2019年8月28日水曜日

じいじからのプレゼント?じいじへのプレゼント?

お孫さんが、じぃじとばぁばの絵を描いてくれるのって本当に嬉しいですよね。
同じようなタッチに見えて、いろんなところをちゃんと観察して表現していますもんね。

今回、夏休みの帰省の時期というのもあったのか、立て続けに絵を描いてもらったおじいちゃんからのご依頼があったのでご紹介します。

まずは、このインパクトのある作品!
はじめにパッと見たときは「あ~、宇宙人ね」(←オイッ)って思っちゃいました(笑)


「だいすき!」って名前入りで書かれていて、これは嬉しいですよね。

おじいちゃんは、私たちの落書きをぬいぐるみにするサービスを知ってコレをお孫さんの誕生日プレゼントと考えたのでした。
製作に関してのご要望は「子供の喜びそうなカラフルな色使いにしてほしい」とのこと。

そして、作り上げたのが…



やりすぎくらいに楽しく色をたくさん入れました(笑)

ぬいぐるみは、お誕生日の日に別に暮らすお孫さんのところへ直接お届けしました。
これで、遠く離れていれもいつもじぃじが傍にいることができますね。

おじいちゃんには画像での報告となりましたが、
「オリジナルの孫のイラストを、最高に作品に生かしたこんな楽しいぬいぐるみを本当にありがとうございました!孫の一生の宝物です!」
とメッセージをいただきました。


そして、もうひとつのご依頼がこちら。

じぃじだけでなく、ばぁばも一緒です。
これまた特徴が描き込まれている予感がヒシヒシと!じぃじの頭にあるのはチョンマゲではなく「!」だそうです(笑)

体が描かれてなかったので「簡単な体をこっちでつけましょうか?」とご提案しましたら、ぜひお願いしますと。
そこで、お洋服の希望を伺ったところ…「阪神タイガースファン」と判明。これでアイデアは固まりました。


これしかないです。虎柄っ!

そして後日談として、お送りいただいたお写真を見ると…


お孫さんもタイガースのユニフォーム!?ご家族全員でファンだったんですね。

このお写真と一緒に「家中が楽しい笑い声に包まれました!」と嬉しいメッセージも。


今回はじぃじからお孫さんへの贈り物というカタチでしたが、じぃじにとってはお孫さんから優しいものをもらったという気持ちではないかと…じんわりとそう感じました。






2019年4月1日月曜日

小さな工房の大きな勲章!…Good Design Award ~奇跡の軌跡~

自分の娘を喜ばせるために作ってみたラクガキを基にしたぬいぐるみ。
まさか、それが仕事になるとは…
まさか、将来「グッドデザイン賞」を受賞するなんて…


もう去年のことになりますが、エソラワークスのその言葉どおり【絵空事】が実現。夢のような経験を忘れないように、ちょうど年鑑が届いたこのタイミングで記録として残しておきたいと思います。



「グッドデザイン賞」というのは、公益財団法人日本デザイン振興会の主催で、毎年デザインが優れた物事に贈られる賞であり、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組み。そのシンボルであるGマークは至るところで見かけることができ、高い認知率があり広く親しまれている…だそうです。

そんな「グッドデザイン賞」ですが、特に大きな企業じゃないと応募できないという条件はありません。
でも、工房は自宅の2階、スタッフは数名なのに自信を持って応募するほど私たちも身の程知らずではありません(^-^;
お、今年も応募受付が始まったなぁ…くらいに思っていました。

ふと、ずっと前から自分たちのサービスで危惧していたことが頭をよぎりました。最近、猛威を振るっているネット詐欺です。
私たちのサービスはとても小さな規模でやってますし、オーダーメイドという性質上、料金は前払いというシステムをとっています。
実は私も偽サイトに騙された経験があるんですが、どこの誰かもしれないお店に前払いって…かなり怪しいと思いませんか?
ウチもそんな風に見えてるのかも!?って考えてしまいました。

そんな私たちになにが必要か…
伝統はすぐに作れませんが、じゃあ信用力は?
ここまで5年間特に問題なくやってきましたが、一目で信用を得るようなものもない。
でも、誰もが納得の素晴らしいところが認めてくれたならば…そうだっ!

グ・ッ・ド・デ・ザ・イ・ン・シ・ョ・オ・!!!

ということです。
人に言うと笑われるのでコソコソと応募準備を始めました。

審査の流れというと、
書類での1次審査があり、これに通ると2次となる展示審査となります。

応募にはカテゴリーがあるので、まずはそこを決めなければいけません。
ウチのサービスは、モノの形が決まっているわけではないので「プロダクト(製品)」か「サービス」なのかで迷いましたが「プロダクト」を選びました。結果論ですが、この選択は良かったように感じます。


5月中旬に応募完了、そして6月27日に1次審査通過のお知らせが!


書類審査は大丈夫だろうと思っていても、やっぱり嬉しかったですね(^-^)
でも、ここからが本番。次は幕張メッセでの展示審査です。

本来なら、展示も自らが会場へ出向いて設営をするのがいいんでしょうが…なにせ関西在住の零細企業なので費用、時間的に厳しい。

そこで、ありがたかったのが審査会搬入出代行サービス。有料ではありますが、ヤマト運輸の関連会社がキレイに運搬・設営までしてくれるんです。

審査委員へ直接対応できる対話型審査というも選べたので本当は自分の口で説明してアピールしたかったんですがそれは泣く泣く断念し、後は展示されたクリッチャたちの魅力に全てを託すことにしました。

この2次審査は7月31日から3日間あり、そして結果発表は9月5日。
その約1ヶ月は眠れぬ日々…と言いたいところですが、通過するなんて正直思ってなかったんでグッスリ寝てました。でも発表が近づくとソワソワ。大人になると合格発表みたいなドキドキなイベントってほとんどないですもんね。
というのも、この2次審査に通過=グッドデザイン賞受賞決定なんです。
意外に「え?もう決まっちゃうの」って感じなんですが、そーなんです。でも、グッドデザイン賞には続きがあって、受賞者の中で上位の特別賞がまだこの後に決まっていくのです。
コレ、あまり知られてないですよね。私も審査の過程で知りました。



そして運命の9月5日を迎えました…

まさかの受賞っ!!!それどころか「グッドデザイン・ベスト100」にも選出というおまけまで( ^ ^ )/

応募件数4,789件、その内の受賞は1,353件。その中でも特に優秀と認められた100件に入ったことになります。
そして、それは大賞や金賞などの候補者となったということです。この後、東京での特別賞審査会で公開プレゼンテーションを行わなくてはならないのです!私は人前で話すのが苦手なのに!?

でも、このときばかりは嬉しさの方が勝って、美酒に酔いしれてしまいました。
その後、送られてきた「AWARD WINNER’S KIT」で実感が!


受賞したことは正式発表日の10月3日まで公表してはいけないので、言いふらしたいのに言えないという悶々とした日々。
その間に、プレゼンテーションの資料づくりです。プレゼン4分+審査委員との質疑応答2分…これ意外と短くて伝えたいことすべては無理。


10月10日の東京ミッドタウンでの特別賞審査会。
かなり端折って、早口プレゼンとなりましたが…緊張しすぎてほとんど記憶がございません(笑)



後にYoutubeで公開されているのを観たのですが、1.5倍速かっていうくらいの早口で自分でも聞き取りにくいという…
https://www.youtube.com/watch?v=kwfA7bsec7E

(おまけ)久しぶりの東京、ずっと行きたかった「デザインあ展」へプレゼン後に直行したのはご愛敬。



そんなこんなで10月31日に受賞祝賀会・大賞選出会・特別賞発表、そして受賞展と盛りだくさんのイベントがグランド ハイアット東京、東京ミッドタウンで開催されました。





それまでにメールで特別賞審査会の結果は知らされていたんですが、公式発表はその場で行われます。

受賞祝賀会はすごい人混み、ドレスコードもありましたがラフな方も多かったですね。受賞者は公式の写真撮影があったり、ドリンクバーでウロウロしてたら会場に入り損ねちゃいました。



でも「ベスト100」受賞者の登壇が近づいてきたので、人の波をかき分けてステージの全面に…呼ばれる順番は3番目です。キンチョー!
基本100人呼ばれますのでステージに上がってから結構な時間待つことになりましたが、なかなか見られない光景に感激しました(^з^)


そして…ここからは特別賞の発表です!
いきなり呼ばれたのが「エソラワークス」!そう、私たちです。
私たちは【グッドフォーカス賞 [新ビジネスデザイン]】を受賞いたしました。
すべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、新たなビジネスモデルや新産業の創出、イノベーションの促進に寄与する優れたデザインとして特に認めるもの…だそうです。


グッドデザイン賞の上位に評価される特別賞は「グッドデザイン大賞」「グッドデザイン金賞」「グッドフォーカス賞」の順で構成されます。

金賞にはSONYロボット犬「aibo」や話題の「1人称童話絵本」など錚々たる作品が選ばれ、ファイナリストの最終プレゼンがあって投票の結果、2018年度の大賞は「貧困問題解決に向けてのお寺の活動・おてらおやつクラブ」となりました。
子供のためにという同じ方向を向いたプロジェクトが最高の栄誉に輝いたことが嬉しかったです。


受賞した作品すべてが展示されている「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018」も、時間が空いたときに見て回りましたが、どれもが特別賞に選ばれてもおかしくない素晴らしいデザインばかりでした。本当に私たちは運が良かったと実感しました。



最後に記者発表会にも登壇させていただき、夢のような1日が終わりました。


受賞祝賀会から1ヶ月、高揚した気持ちも落ち着いてきた頃の12月3日。
最後のイベントである特別賞贈賞式が国際文化会館が行われました。特別賞は内閣などの偉い方から表彰してもらえて、再び表彰状とトロフィーがいただけます。その後は食事会もあってお祝いの会といった趣きです。




私は経済産業省商務・サービス審議官から表彰状をいただきました。

ここではロングライフデザイン賞の表彰式もあり「ガンダム」や「東京タワー」などの伝説級の作品が選ばれていました。



食事会はお酒も入って皆さん和気あいあいとした雰囲気で美味しいお料理を楽しめました。

この日は、このサービスを始めたときから裏で支えてくれた妻が同席してくれてましたので、帰りの新幹線でこれまでの頑張りを称えて缶ビールで乾杯しました。

そのときにふと思ったのが…中学生の頃、なんの取り柄もなかった自分ですが少しだけ得意なのが美術でした。進学のときに美術系高校を選ばなかったことを知って残念がってくれた美術の先生に、このことを教えたかったなぁ…と。


これにて私たちの半年に渡る冒険は終わりを迎えます。
工房には2枚の表彰状と2個のトロフィー。トロフィーがクリスタルの中に赤玉(?)、控えめに刻印もあってカッコいいんです!
※トロフィーに乗ってる黒いのは、素人の私が初めて作ったぬいぐるみです…出来は悪いんですが全てはここから始まったと大切にしています。



余談としては…
事務局からタイをはじめとする海外での展示会への出展協力を求められたりもして、実際に海外からの問い合わせも数件入り、海外への影響力も感じることができました。

そして、東京以外では初となる「GOOD DESIGN AWARD 神戸展」がこの年に開催されることもなにか不思議な縁で嬉しいですね。地元ですので展示などにも自ら出陣できて楽しめました。


プレスリリースを初めて書いたのも、良い経験になりました。当初の目的である信用力の獲得は、まずはこの素晴らしい賞をいただいたことの告知・アピールですからね。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000037855.html


先日、すごく重厚な年鑑が送られてきました。
1ページ以上も割いてくれてて、プロのカメラマンが撮ってくれたクリッチャが並んでいます。




改めてこのグッドデザイン賞を振り返ってみると…
デザインというと綺麗な、使いやすい造形やオシャレなスタイルなどを想像していました。でも、実際にはカタチのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものがデザインということを教えていただきました。

この賞の評価にしても、デザイナーの想いという部分が多くを占めるような気がしました。
なぜこのサービスを始めたのか…初志である『自分の想像力が一番の宝物と信じてほしい』という子供たちへの想いを今再び強く感じさせてもらえました。

長々と書きましたが、将来悩んだときやブレそうなときにこのブログを読み直して、受賞したという価値ではなく、多くの方がこのサービスに魅力を感じてくれたことをまた思い出したいです。

そして、応援してくれるお客さまや関係者の方々、スタッフや家族に心の底から感謝して、子供たちのためにこれからも良いもの、グッドデザインを考えて作り続けられれば最高だなと思っています。