今の工房へ移動しようと考えたのはもう4年も前のこと…
初めてこの家屋へ訪れてまず頭に浮かんだのが、ロケーションは最高なのにコンクリートむき出しのベランダを見たとき…「このベランダはもったいない。ウッドデッキにすべき」でした。
コロナ禍の2020年の夏、工房への移転は叶いましたが、ウッドデッキは妄想のまま月日は経っていきました。
ですが、ふとベランダで景色を眺めていて、フェンスが邪魔と感じたのがきっかけとなりました。
そのときの心情も関係していたと思いますが、なにか吹っ切れたように無心にフェンスを取り除き始めました。
でも、すべて取り除いたベランダの開放感たるやっ!
スタッフや家族からも「危なくないの?」と言われましたが、意外と人間高いところからは落ちないもんです。
子供の頃に海のそばで育って、柵のない防波堤を全速力で走り回っていたのでそのあたりの危機感がないのかもしれませんが(汗
この開放感を味わって、ウッドデッキへの想いがイッキに蘇ってきました。
いきなり作り始めることはできませんが、本を買って勉強しながら少しずつ部材を工房に運ぶことが始まりました。
庭の地面の上に作るような型ではなく、縁のあるコンクリートの箱にフタをするような構造になります。つまり基礎部分は通気性が悪く、木材だとすぐに腐ってしまう可能性が考えられました。
既存のコンクリートを削ったりするのは素人には敷居が高く、通気がなくても耐久が見込める素材の単管パイプや鋼製束などを利用することにしました。
このベランダ、だいたい幅8m×縦4mのBIGサイズで単管パイプもかなりの本数が要ります。設計図もなんとなくのものは描きましたが自信もなく、大量に購入して配達してもらうほどの予算もなく…結局、ホームセンターで少しずつ買っては組み立てるという方法を選択。
とは言え、小さな乗用車で運ぶので長さは2.5mが限界。山道でも運転できそうなギリギリ5本をコツコツと運び上げました。
2022年3月、こうしてウッドデッキDIYへの挑戦が幕を開けました…
[長年の夢!ウッドデッキを手づくり vol.2] へ続く…